頻尿
膀胱炎や膀胱がんなどの病気でも起こる症状ですが、それらの病気にかかっていなくても、尿意切迫感・頻尿・切迫性尿失禁といった症状を有する状態を「過活動膀胱」と呼びます。
日本で行なわれた調査によると、8人に1人(約800万人)がこの病気で悩んでいると判明しました。
しかし、その中の3人に1人の患者さんしか病院に通っていません。病院に行かない理由としては、恥ずかしくて…という羞恥心と、病気とは知らなかった…などが半々となっています。
過活動膀胱であれば、薬物療法などで80%以上の方が治る病気ですので、もしこのような頻尿・尿失禁などの症状でお悩みであれば、諦めたり恥ずかしがったりせず病院を受診して、快適な生活を取り戻してみてはいかがでしょうか。
このような症状は
ありませんか?
- 「おしっこが近くて困る」(頻尿)
- 「トイレに行くのが間に合わずに漏れてしまう」(尿失禁)
- 「急におしっこに行きたくなったら我慢できない」(尿意切迫感)
切迫性尿失禁
切迫性尿失禁とは、急におしっこがしたくなり、トイレに駆け込もうとしても我慢しきれずに漏らしてしまう、冷たい水を使ったときや水の音を聞いたときに、急に尿意を感じたりする症状のことです。
尿意を感じてからトイレに行くまで間に合わずに漏らしてしまうタイプの尿失禁です。尿意や刺激などに反応して膀胱が勝手に収縮してしまうような、膀胱の過活動によって起こります。
以前は治療法がしっかり確立されていなかったので、一生改善できずに尿失禁の悩みを抱えていた人も多かったようですが、現在は投薬治療などでほとんどのケースで治療可能になっています。
腹圧性尿失禁
急に立ち上がったときや階段を上るとき、重い荷物を持ち上げたとき、咳やくしゃみ、笑ったときなどに尿失禁がおこります。
腹圧性尿失禁のうち、約30%の人には切迫性尿失禁が合併しています。
膀胱や尿道の働きはほとんど正常で、骨盤底筋がゆるんだり膀胱や尿道が下がるために起こります。
最大の原因は、出産によって尿道周囲の靱帯や筋肉がゆるむことや、出産を通して腹圧で尿を絞り出す癖がつくことにあり、「腹圧性尿失禁」の9割以上が出産経験者です。
また、女性ホルモンの低下する閉経前後は、特に腹圧性尿失禁の悪化しやすい時期です。
加齢に伴う、骨盤底支持力の低下やエストロゲン欠乏からくる頻尿傾向などが、この時期の特徴です。腹圧性尿失禁は、女性特有の生理現象といえるのです。
腹圧性尿失禁も切迫性尿失禁同様、現在はあらゆる治療法があります。十分に治療可能な病気ですので、症状が続くようであれば病院を受診してください。
膀胱炎
膀胱炎は、細菌が膀胱内に侵入し、炎症が起きる病気です。
原因となる菌は、大腸菌がほとんどです。
おしっこの我慢、寒冷や疲労などのストレス、性行為、月経時などの不潔な処置などが原因で発症します。
抗菌薬を服用し、短期間での治療が可能ですが、1年以内に再発することもあります。
このような症状は
ありませんか?
- おしっこをすると痛む・しみる
- おしっこが濁っている
- おしっこを我慢できない
- いつも残尿感がある
便秘
月経前や月経中に便秘になる、という声を多く聞きます。
それには女性ホルモンの一つが大きく影響しています。このホルモンは月経前や月経中のいわゆる”高温期”に多く分泌され、腸の動きを鈍くさせる働きがあります。
腸の動きが鈍ると便から水分が奪われやすくなり、結果便秘になってしまう、という訳です。”便秘”というとただの体質のように思われがちですが、硬い便が痔の原因になってしまったり、アダルトニキビの原因にもなってしまいます。「月経前・月経中にいつも便秘になる」という方は薬でコントロールして体質を変えていくことも大切です。
クリニックロタージェでは
穏やかに作用する漢方の処方も行っております。
お悩みの方はぜひご相談ください。
大黄甘草湯
大腸のぜん動運動を高め、便・宿便の排出を促すすぐれた効果があります。
各種便秘薬
便秘になってしまった場合には、飲み薬を使用して症状を和らげながら治療をしていきます。